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⒉未来を変える種|福祉を選んだ僕の理由

  • 執筆者の写真: ryuki7
    ryuki7
  • 5月13日
  • 読了時間: 3分

ジェットコースターみたいな日常

僕の祖母は、どんなに僕が宿題を放り出そうとしても、いつも穏やかに助けてくれる優しい存在でした。けど、そんなばあちゃんには重度の精神障害がありました。病名は「双極性障害」。気分の波が穏やかなんてものじゃなく、まるでジェットコースター。鬱の時は優しく落ち着いているけれど、躁状態になるともう手がつけられない。

家に火をつけるわ、帰ったら家具が散乱しているわ、衝動買いの結果リビングがソファで埋まっているわ、裸で町内を全力疾走するわ…。当時の僕は「ばあちゃんはどうしてこんな行動をするんだろう」と理解できず、母もよく衝突していました。正直、笑えない状況も多かったですが、今振り返ると、ばあちゃんの中にあった孤独や不安が爆発していただけだったのかもしれません。



孤独な声

特に、ばあちゃんがよく口にしていた「死にたい」「寂しい」という言葉は、当時の僕には重く響きませんでした。ただ、「どうしてそんなことを言うんだろう」と、心のどこかで距離を置いていたように思います。でも、ばあちゃんが最終的に自ら命を絶ったとき、第一発見者が僕でした。その現実に僕は正面から向き合わず、どこか逃げていたのだと思います。



気づきの時

僕はあまり深く考えずに過ごしていました。でも、ばあちゃんのことを思い返す時間が増えたのは、それから数年後のこと。ふと気づいたんです。

ばあちゃんが感じていた孤独や寂しさ、理解されない苦しさ。それが、あの行動の背景にあったんじゃないかって。ばあちゃんには、自分の居場所や頼れるコミュニティがなかった。理解してくれる人が周りにいなかった。そんな環境に疲れ果ててしまったんだと、やっと気づいたんです。



僕の挑戦の始まり

だから、僕は決めました。まずは、ばあちゃんが最後に一人暮らしをしていたこの和泉市から福祉を通じて、同じような孤独や不安を抱える人たちの笑顔を増やしていこうと。

ただ、これは簡単な挑戦ではありません。「笑顔を増やす」なんて言うと聞こえはいいけれど、その裏にはたくさんの困難が待ち受けています。でも、ばあちゃんのことを思い出すたびに、心に燃えるような思いが湧いてくるんです。ばあちゃんが命を懸けて教えてくれたことを、僕は無駄にしたくない。そして、彼女のように孤独でつらい思いをしている人を一人でも減らしたいです。



次回予告|「ばあちゃんから福祉へ」

僕が福祉を始めたきっかけはばあちゃん。でも、そこからどうやって福祉の道に進むことになったのか?次回は、僕が実際にその一歩を踏み出したときのお話をお届けします!

 
 
 

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